横浜センター南(都筑区)|Blog
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進路を決めなければいけない時期なのに、やりたいことが何もない。
友達は「医者になりたい」「デザイナーになりたい」と言っているのに、自分には何もない。
親に「将来どうするの?」と聞かれるたびに、胸がざわざわする。
そんな気持ち、ありませんか?
あるいは保護者の方で、「うちの子、将来のことを何も考えていなくて不安…」と感じている方もいるかもしれません。
でも高校生の段階で「一生をかけてやりたいこと」がないのは、ごく普通のことです。
決してあなたが劣っているわけではありません。
しかし、「やりたいことがないから」と言って、適当に文理を選んだり、
「とりあえず偏差値の届く大学へ」と決断を先延ばしにしたりして、放置することは非常に危険です。なぜなら、自分なりの判断基準を持たないまま進学してしまうと、
入学後に「こんなはずじゃなかった」とミスマッチを起こし、最悪の場合、
大学中退や早期離職につながってしまうからです。

本質的な原因は、シンプルに「経験と知識が圧倒的に足りないから」です。やりたいことは、何もないところから生まれません。経験の中からしか生まれないのです。
たとえば「料理が好き」と気づくのは、料理をしたことがある人だけです。一度も包丁を持ったことがない人が「料理が好きかもしれない」と思うのは難しい。高校生の世界は、家庭、学校、部活、そしてスマートフォンの画面の中に限られがちです。世の中にどんな職業があり、どんな学問が存在するのか、知っている選択肢の数が少なすぎるのです。「知らないこと」の中から「やりたいこと」を選ぶことは不可能です。
「将来やりたいことは何ですか?」と聞かれると、多くの高校生は「職業」で答えようとします。
でも本来、やりたいことは職業の話ではありません。「どんな状態でいたいか」「何をしているときに充実感を感じるか」という、もっと手前の話です。
「人と話すのが好き」「細かい作業が得意」「誰かの役に立てた瞬間がうれしい」——そういった感覚の積み重ねが、やがて「やりたいこと」に変わっていきます。
最初から職業で考えようとするから、見つからなくなるのです。
やりたいことを「一生変わらない正解」として探そうとすると、必ず行き詰まります。
大人になってからでも、やりたいことは変わります。30歳で転職する人も、40歳でまったく別の道に進む人も、たくさんいます。
高校生のうちに「完璧な答え」を出そうとしなくていい。今の自分が「これかもしれない」と思えるものを、ひとつ見つけるだけで十分です。

「医者になりたい」「YouTuberになりたい」という職業(名詞)から考えるのをやめましょう。「人を癒やしたい」「面白い企画を考えたい」といった行動(動詞)に目を向けます。
あなたが「時間を忘れてやってしまうこと」「やっていて心地よいこと」、逆に「絶対にやりたくないこと」「イライラすること」を紙に書き出します。
書き出した行動から、あなたの「好き・得意」の要素を抜き出します。例えば「友達の悩みを聞くのが好き」「計画を立てるのが得意」などです。そこから「心理学」「経営学」といった学問分野へ紐づけていきます。

以前、こんな高校2年生がいました。
「自分には何もない。勉強もたいしてできないし、特技もない。進路どうすればいいかわからない」
面談でそう話してくれた彼女は、成績への焦りと周囲との比較で、すっかり自信をなくしていました。「どうせ自分なんて」という言葉が口癖になっていたほどです。
一緒に「好き・得意・気になる」を書き出してみると、こんなことが出てきました。
・友達の悩みを聞くのが好き
・話を整理してあげると「すっきりした」と言ってもらえる
・学校のカウンセラーさんの仕事が気になる
最初は「これが将来に関係あるんですか?」と半信半疑でしたが、「人の話を聞いて整理する力」は、福祉・心理・教育・人事など、多くの分野で活かせることに気づいてもらいました。
その後、心理学に興味を持ち、社会福祉系の学部を受験。
面接では自分の言葉でしっかり話せるようになっていました。
彼女が変わったきっかけは「正解を探すのをやめたこと」です。

スマホは使わず、紙とペンで書いてください。手を動かすことで、頭の中が整理されます。思い浮かばなければ、「絶対にやりたくないこと」「苦痛なこと」でも構いません。嫌なことを避けることも、立派な進路選択の基準です。
書き出したリストの中から、特に気になるものを選んで、「なぜ好き・得意なのか」を書き足してください。この一手間が、自己分析の深さをまったく変えます。
「○○ 仕事 リアル」「○○ 職業 体験談」などで検索してみてください。本で読むより、実際に働いている人の話を聞く方が、自分ごととして感じやすくなります。

やりたいことがない高校生は、あなただけではありません。むしろ、それが普通です。
ただ、普通だからといって放置していると、気づいたときには受験まで時間がなくなってしまいます。早めに「自分を知る作業」を始めることが、後悔しない進路選択につながります。
今日紹介したワークを試してみて、「それでも整理できない」「誰かに話を聞いてほしい」と感じたときは、ぜひ一人で抱え込まないでください。
大学受験予備校bloomのキャリア面談では、成績や偏差値の話だけでなく、「自分のことがよくわからない」という段階から一緒に考えます。答えを出すのは、あなた自身です。でも、考えるプロセスは一人でなくていい。
まず話してみることから、始めてみませんか。

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